特に資格も要らず、在宅で始めることができるイラストレーターのお仕事。
始めやすいというメリットの反面、第一線で活躍し続けるためには相当な努力や経験が必要です。
この記事では
・イラストレーターになって失敗したこと
・失敗をしないための対策
などについて解説しています。
実際にフリーランスイラストレーターとして活躍している方の失敗談を知り、同じ轍を踏まないよう参考にしてみてください。
フリーランスイラストレーターの失敗談
ではさっそく現役フリーランスイラストレーターの失敗談をご紹介していきます。
現役フリーランスイラストレーターAさん
フリーランスイラストレーターとして現在も活躍しているAさんは、絵を描くことが好きという理由でフリーランスイラストレーターへの道を選びました。
ここでひとつめの失敗ポイント。
Aさんは絵を描くことが好きというだけでフリーランスイラストレーターになり、特に経験や実績があるわけではありませんでした。
勢いで行動してしまったAさんは、ある程度実績を積むなどの下積みをしてからフリーランスイラストレーターになるべきだったと後悔したそうです。
また、ふたつめの失敗ポイントは仕事の取り方がわからなかったという部分。
Aさんはイラスト自体は得意なものの、仕事の取り方をよくわかっていなかったそうです。
フリーランスは自身で仕事を獲得しなければなりません。フリーランスイラストレーターになる前に知人からの紹介でたまにイラストのお仕事をしていたAさんは、フリーランスイラストレーターになってからもなんやかんや案件を取ることはできるだろうと、少なからず甘くみているところがありました。
しかし現実は甘くありません。仕事の獲得方法を調べず下準備が足りなかったAさんは、結局なかなか案件を取ることができず収入がない状態。
フリーランスイラストレーターとして活動する傍ら、アルバイトを掛け持ちする日々を過ごすことに。
Q.どうやって失敗から成功したのか
Aさんはまず、自身のイラストを世間に見てもらうことを第一に行動したそうです。AさんはSNSに自身のイラストを投稿していたものの、イイネや閲覧数は1桁代。
フリーランスイラストレーターとして活動していたAさんですが、自身のイラストをバズらせるためにSNSマーケティングについて調べ始めます。
また、SNSマーケティングを理解すると同時に自身のフォロワー数を増やすために積極的に自分から声をかけていくことに。
はじめはなかなかうまくいきませんでしたが、行動しているうちにイラスト依頼の声がかかったり自身のイラストのファンが徐々に増えていきました。
少しずつイラストの実績が増えると同時に知名度も上がったAさん。いまではアルバイトなしで生活できるくらい依頼が入っているそうです。
この失敗談から学べること
・安易な考え・勢いで行動しない
・案件の取り方など下準備をしっかりする
・受け身ではなく自身から積極的にイラストを広める
フリーランスイラストレーターとして成功するためには、SNSなどのツールを使い、積極的にイラストを広め知名度を上げることも大事だということがわかります。
現役フリーランスイラストレーターBさん
現役フリーランスイラストレーターのBさんは、Aさんとは違い案件の獲得についての知識などの下準備をしてからフリーランスイラストレーターになっていました。
しかし、今思うと圧倒的にイラストツールに対するスキルが足りていなかったとBさんは言います。
というのも、もともとBさんはアナログでのイラスト活動中心でデジタルイラストに対する知識はあまりありませんでした。
SNSが普及している現代では、Xのアイコンやヘッダー、Vtuberなどの立ち絵作成などデジタルイラストの依頼が多く、データでのやり取りがほとんどです。
アナログイラストの依頼ももちろんありますが、デジタルイラストの依頼も受けることができないとこれから活躍できないと思ったBさんは、イラストツールの操作を覚えながら少しずつデジタルイラストの案件も引き受けるようにしていったそうです。
Q.どのようにデジタルツールのスキルを身につけていきましたか?
1番大事なのは実際にイラストツールを触ってみることです。操作してみてわからないことは検索して調べたり、YouTubeなどの動画サイトの解説をみて学びました。
ある程度知識が身についてからは、ポートフォリオに使うイラストを描いてみたり、デジタルイラストとしての実績を重ねるためにSNSで無償依頼の募集をかけたり、低単価での案件も受けました。
いまではデジタルイラストの案件がほとんどですが、アナログイラストも好きなので月に数件受けさせていただいています。
この失敗談から学べること
・イラストツールの知識を身につける
・主流のイラスト案件の把握
・実績を積むために無償依頼などのイベントを行うことも時には必要
フリーランスイラストレーターとして失敗しないためには、イラストツールを自由自在に使えるようにスキルを身につけておくことも大事だということがわかります。
現役フリーランスイラストレーターCさん
現役フリーランスイラストレーターのCさんは、未経験からフリーランスイラストレーターになりました。
そのため、来た依頼は単価や内容に関わらず、実績や知名度を上げるためにほとんど引き受けていたそうです。
しかし、案件数こそこなしているものの収入はあまり増えず、疲労が溜まる毎日。
限界が来たCさんは、ある日とうとう体調を崩して休養することになってしまいます。
Q.休養からどうやって立ち直ったのか
体調が戻っても、いまのまま案件を引き受け続けたらまた同じように倒れてしまうと思ったCさん。
Cさんは案件数で知名度を上げるのではなく、ほかのツールで知名度を上げる方法はないか?と考えました。
そこでたどり着いたのがSNS。
もともとXやInstagramにイラストを投稿していたCさんですが、きちんとした使い方を知らずにただ闇雲にイラストを投稿していました。
拡散されるための方法などツールのアルゴリズムを調べ、SNSへの知識を身につけたCさん。
Cさんのイラストはだんだん世間に認知され、いまでは企業から依頼がくることもあるそうです。
また、自身の知名度をあげるための活動と同時に、来た依頼をやみくもに引き受けることもやめたCさん。
Cさんはやりたくないイラストの仕事や内容に合わない報酬の仕事などを、無理やり引き受け体調を崩すくらいなら、勇気を持って案件を選別することも大事だと語っています。
この失敗談から学べること
・無理して案件を引き受け続けない
・SNSの拡散方法などの知識を身につけ、有効に使う
はやく知名度や実績を重ねようと焦る気持ちはわかりますが、無理して体調を崩しては意味がありません。
うまく拡散ツールを利用することで案件獲得を目指しましょう。
自分に合ったSNSを見つけよう
現役フリーランスイラストレーターとして活躍するためには上手なSNSの使い方を知ることも大事ですが、それぞれのジャンルに合ったSNSを使うことも必要です。
たとえばXは文章中心、Instagramは画像や動画中心に投稿などフィールドによってメインとなるものが違います。
イラストレーターに特化したSNSといえばpixivを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
pixivはプロから一般の方までの幅広い層が利用しています。知名度を上げるために利用するのも有効な手段のひとつです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
全ての失敗談を踏まえて言えることは
勢いで行動するのではなく、フリーランスイラストレーターとして活動する上で、最低限のスキルや知識は身につけておくべき
ということです。
フリーランスイラストレーターとして活動してから壁にぶつかることのないように、しっかり下準備を済ませておくことをおすすめします。