昨今の在宅ワークの増加から、フリーランスとして働くママが増えています。
一方で、割合としては低く一般的ではないため、情報が少ないのが現状です。
そのため、これからフリーランスとして働きたいと思っても、「周りに同じようなママがいなくて、退職前にチェックすべきことが分からない」という人も多いのではないでしょうか。
この記事では会社員からフリーランスになるワーママが、退職前にチェックしておきたいこと5選をご紹介します。
これからフリーランスになりたいけど、何をチェックしたらいいのか分からないワーママさんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フリーランスワーママの現状
厚生労働省が実施した「令和4年版働く女性の実情」の調査によると、自営業で働いている女性は138万人で前年から2万人増えています。
一方で、女性の就業者数に占める割合は雇用者が91.4%、自営業者は4.6%でした。
また、男性の自営業者の就業者数に占める割合は10.2%と女性より高く、これらの数値からフリーランスワーママは全体の就業者に対してまだまだ少ないことがわかります。
フリーランスとしての働き方は魅力的でも、収入が安定しないことや、社会保障がないため、会社員や派遣社員やパート・アルバイトなどの働き方が主流になっていることが考えられます。
フリーランスワーママとして働き続けるためには、社会的にまれな働き方であることを理解して、自分自身で働きやすい環境を整備していくことが重要です。
退職前にチェックしておきたいこと5選
退職してフリーランスとして働く場合、自治体などのサービスや、フリーランスだと受けられない制度を知ることで、より働きやすい環境を整備できます。
次からは、退職前に必ずチェックしておきたいことをご紹介します。
出産手当金・育児休業給付金はもらえない
出産前後に在宅ワークで独立すると、出産手当金・育児休業給付金がもらえなくなります。
出産手当金・育児休業給付金はもらえる金額には個人差がありますが、下記に一例を記載します。
▼1歳の誕生日まで育児休業を取得、産休取得前の額面給与が20万の場合
- 出産手当金は約46万円
- 育児休業給付金は約121万円
※参考:社会保険労務士法人アールワン/あなたの産休・育休の期間と金額を自動計算します。
産休・育休中は体調の変化が激しく、その中での育児は心身共に大変なことです。
出産前後は何かと出費が重なる中、出産手当金・育児休業給付金が受け取れるのは安心ですよね。
出産前後にどうしてもフリーランスになりたい、という人もいると思います。
その場合、出産手当金・育児休業給付金はもらえませんが、出産一時金は国から出るのでご安心ください。
健康保険組合に扶養認定の条件を確認
フリーランスとして扶養内で働く場合は、パートナーの会社の健康保険組合に制度を確認しましょう。
収入が130万円未満であれば自営業者でも扶養認定されますが、会社によって認められる経費や確定申告の提出が必要、など条件はさまざまです。
健康保険組合のホームページでも調べられますが、念のため電話やメールなどで直接問い合わせて、条件や手続きを確認しましょう。
扶養認定されれば、国民年金の保険料と国民健康保険料が免除されるので、費用負担が軽減されます。
収入があがってから扶養を抜けても問題はないので、収入130万未満を予定している場合は扶養の条件を確認して手続きを進められるようにしましょう。
自治体に保育園の入所要件を確認
フリーランスとして認可保育園に入所する場合には、自治体の保育園の入所要件を確認することが必要です。
認可保育園は点数制で入所を決定していますが、自営業者のフリーランスは低い点数になる傾向があります。
点数を決める調整基準は細かく記載されており、筆者の自治体では注釈に自営業者の注意点が記載されていたものもあったので、入所要件をしっかりと読み込みましょう。
自治体の窓口でおおよその点数を直接確認することも可能なため、不安であれば問い合わせてみましょう。
育休復帰後に退職する場合は、入園してから退職までの期間が早すぎると、入所決定が取り消しになってしまう自治体もあります。
入所の要件を確認したうえで、フリーランスになるタイミングを決めましょう。
子どもの体調不良時の対応を決めておく
フリーランスとして働くと多くの場合、会社員のように自分の代わりに仕事をフォローしてくれる人がいません。
そのため、子どもの体調不良時にどうしても仕事を休めない場合の対応を事前に決めておくことをおすすめします。
次から、体調不良時の対応例をご紹介します。
病児保育
病院や診療所に併設した保育所に一時的に預かってもらえる施設があります。
事前登録が必要な場合もあるため、もしものために事前に登録しておくことをおすすめします。
定員が少ない場合も多いため、定員に達すると待機となる場合もあるため、他の手段を用意しておくことも必要です。
ファミリーサポート
ファミリーサポートで病児を預かってくれる場合があります。
サポートを受けるには登録が必要なため、事前に登録しておくことをおすすめします。
預かってもらうまでの流れを下記に記載します。
- ファミリーサポートに登録
- ファミリーサポートセンターに依頼
- アドバイザーが提供会員(サポートする人)を紹介
- 提供会員と事前打合せ
- 活動終了後、提供会員が作成した活動報告書を確認し、報酬を支払う
自治体によってサポート内容はさまざまで、提供会員が少ない場合はすぐに利用できない場合もあるようです。
一方で、他のサービスに比べて料金は安価であることや、子育てが一段落した経験豊富な提供会員も多くいます。
継続しての依頼も多いため、同じ地域内でのつながりもできるというメリットもあります。
ベビーシッター
病児保育が可能なベビーシッターに依頼するという手段があります。
通常の保育に病児保育がオプションとして追加されるため、料金は割高な傾向にあります。
一方で、ベビーシッターは保育のプロであることや、看護師の資格があるベビーシッターもいるため、安心して預けられます。
急な預かりに対応可能なサービスもあるため、困ったときのために登録しておくことをおすすめします。
家族に頼る
パートナーや近くに頼れる家族がいる場合は、緊急時に連携できるように普段から準備しておきましょう。
子どもの特徴や年齢によって、注意が必要な点はあらかじめ共有するようにしましょう。
感染症の場合はあらかじめその旨を伝えたうえで、相手の感染対策なども気遣いながら預けましょう。
パートナーの協力を得る
子育てや家事など家のことと仕事を両立させるためには、パートナーの協力が不可欠です。
とくにフリーランスの場合は時間の融通が利きやすいため、子育てや家事の負担が偏りがちです。
普段のスケジュールや家事の分担を細かく決めて共有することで、パートナーと協力しやすい環境づくりをしましょう。
また、子どもの成長や生活で困ったことなどは、普段から話す時間を設けるようにしましょう。
週末など決まった時間に家族会議の時間を設けるのもよいでしょう。
まとめ
フリーランスとしてママが働くうえで重要なのは、自分で働きやすい環境を整備することです。
フリーランスになるために関わってくる制度を調べたり、パートナーや家族の協力を受けるために事前準備しておくのがおすすめです。
フリーランスワーママとしていきいきと働くためにも、この記事を参考にしてみてくださいね。
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