時間や場所にとらわれず仕事をすることができる「フリーランス」という働き方。
在宅勤務ができることから、育児や介護に追われている主婦の方にも人気です。
フリーランスという働き方に興味はあるものの、上記のような不安や悩みを抱えている人もいると思います。
この記事では、現在も現役フリーランスとして活躍している方たちの失敗談を紹介しています。
というのも、フリーランスとしての1歩を踏み出す前に失敗談を知っておくことで、同じ轍を踏まないようにしてほしいからです。
とはいえ、失敗=悪いことではありません。
この記事を通して失敗をしないためのポイントも学びつつ、失敗してしまったときにどのように対処すべきかも知っていただけたらと思います。
フリーランス失敗談集
さっそく現役フリーランスの皆さんの失敗談を紹介していきます。
①見切り発車すぎた
ひとつ目の失敗談は勢いでフリーランスへ転身してしまって大変だったというAさんのお話です。
Aさんは子育てをしながらパートに出ていましたが、子供の急な体調不良での欠勤や子育て、仕事、家事をこなす日々にだんだん身体も心も疲弊していきました。
Aさんは外に働きに出ることに限界を感じ、在宅ワークを探すことにしました。
Aさんは決意したら即行動タイプだったので、在宅ワークに切り替える!と決意してすぐにパートをやめたそうです。
しかし、在宅ワークを探してすぐに稼ぐことができるわけではありません。パートを辞めてしまっているので、仕事を探している間の収入は0です。
Aさんは勢いでパートを辞めるのではなく、しばらくの間大変でもパートをしながら副業として在宅ワークを始め、安定してから辞めればよかったと語っています。
結果的にあとがなかったAさんは、「やるしかない!」と持ち前の根性で奮闘、はじめは数件の案件しかとることができませんでしたが、現在ではパートの時の2倍は稼げているそうです。
②頑張りすぎて体調を崩してしまった
2つ目の失敗談はフリーランスの仕事を請け負いすぎて体調を崩してしまったBさんのお話です。
Bさんは会社員からフリーランスへ転身。前職の人脈を用いてフリーランス転身後も順調に過ごしていました。
上記のような不安や思いから、Bさんは複数の案件を抱えていても新たに案件の依頼が来ればほとんど断らずに引き受けていたといいます。
フリーランスは勤務時間に縛りがありません。Bさんは引き受けた案件をこなすために自身の睡眠時間を削って仕事をこなしていました。
しかしそんな日々を続けることもできるはずがなく、とうとうBさんは倒れてしまいます。
Bさんはそれ以降、自分のキャパを超えないように請け負う案件数を調整するようになったそうです。
③低単価で案件を引き受け過ぎた
3つ目の失敗談は低単価で案件を引き受けて失敗したCさんのお話を紹介します。
Cさんも育児中にフリーランスへの転身を決意。
Cさんはイラストが得意だったため、イラストレーターとしての活動を始めます。
しかしイラストレーターは資格がなくてもなれますが、実績や知名度がないとなかなか案件を取ることができません。
Cさんは実績をつけるため、イラストレーターとして活動してすぐの頃は低単価の案件も精力的に請け、時には知り合いから無償で案件を請けることもあったそうです。
そのおかげで実績を重ねることができ、だんだん知名度も上昇しました。
このお話だけ聞くと成功しているように思いますが、これには落とし穴があります。
実績は増えるけど収益は少ない
実績を増やすことばかり注視し、低単価の案件を引き受け過ぎて収益が少ない月が続いたのです。
イラストは1枚仕上げるのにもかなりの時間を要します。子育ての合間に書くとなればなおさらです。
Cさんは案件数こそ抱えていたものの、時間と収益のバランスが合わない日々を過ごしていました。
この苦労があって今は労力に見合った単価で案件を引き受けられるようになったそうですが、もう少しうまく案件を請けることができたら良かったとCさんは語っています。
④スケジュール管理のミス
4つ目の失敗談は、スケジュールの管理のミスでクライアントからの信頼を失いかけたDさんのお話です。
Dさんはフリーランス活動を始めてから順調に収益を増やしていました。
しかしフリーランスとして1年が経つ頃、事件が起きます。
ありがたいことに抱える案件数も増えていたDさんですが、プライベートも忙しく
クライアントとの打ち合わせの日にちを間違えてしまったり、納期の期限を間違えてしまったそうです。
どちらもギリギリで間違いに気づいたから間に合ったものの、1歩間違えば
クライアントからの信頼を失うことに繋がっていたかもしれないと、Dさんは言います。
誰しもが慣れたころに油断してミスをしてしまうことはあると思います。
Dさんはこの事件以降、案件依頼や予定が入るたびにスケジュールアプリに入力し、
スケジュール管理を徹底しているとのことです。
⑤子供との時間の確保が難しい
5つ目はフリーランスとして活動を始めたが故に子供との時間がおざなりになってしまったEさんの話です。
Eさんはお子さんの幼稚園入園を機にフリーランスとしての活動を始めました。
はじめは子供が帰ってくる前にキリのいいところまで作業を進め、残りは子供を寝かしつけてから行うというように、子供との時間を優先するように仕事を進めていたEさん。
しかし、子供の夜泣きや体調不良などイレギュラーな事態が起きると思うように作業を進めることができません。
遅れてしまった時間を取り戻すために、子供が起きている時間に作業をすることもありました。
結果、仕事優先で子供との時間がおざなりになる日が増えてしまったEさん。
Eさんは子供が小さいうちは予定通りに作業を進めることができないと割り切り、
思い切って請け負う案件数を減らすようにしたそうです。
現在はお子さんもある程度大きくなってきたので、請け負う案件数を徐々に増やして様子を見ているところだと語っていました。
今紹介した失敗談のほかにも
・スキル不足
・集客ミス
・税金関連の知識不足
などで大変な思いをしたという人もいるようです。
フリーランスになってから大変な思いをしないためにも、事前にいろいろな人の経験談を知っておくことをおすすめします。
フリーランスになってから失敗しないためのポイント
いろいろな人の失敗談を紹介しましたが、そもそもフリーランスになってから失敗しないためにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか?
①知識をつける
税金関連、スキル、フリーランスとしての動き方など、とにかく知識は身につけておくべきです。
「やってみたら案外うまくいくかも」という見切り発車でフリーランスになっても、なにかしらでつまずくことが出てくるでしょう。
少しずつでも良いので、現役フリーランスの記事を読んだりSNSの発信を見たり、確定申告の仕方を調べたりするなど知識を身につける行動をしましょう。
②自分の力を過信しすぎない
フリーランスは案件をこなせばこなすほど収益が上がり、評価にもつながります。
しかし、案件を請け負いすぎて作業が回らなかったりミスを連発、体調不良を起こしてしまっては本末転倒です。
実績を早く増やしたい気持ちもわかりますが、自分の力を過信しすぎないということも、フリーランスとしての失敗を防ぐポイントの1つです。
③案件を選ぶ
フリーランスとして駆け出しのころは来るもの拒まず、とにかく低単価でも依頼が来れば案件を請けるという人も少なくありません。
実績を積むためには致し方ない部分もありますが、低単価の仕事を受けすぎて収益は増えないのに時間だけが過ぎていくということは長期的に見て非効率です。
えり好みしすぎてもいけませんが、ある程度の案件を選んで請けるということも、フリーランスとして失敗しないためのポイントの1つです。
まとめ
現役フリーランスの失敗談を知ることで、フリーランスとしてうまく立ち回るためのポイントを知ることができたのではないでしょうか?
とはいえ、どの方も失敗を糧にフリーランスとしての成功を手にしています。
たとえ失敗するようなことが起きても、解決策を見出すことができれば成長に繋がります。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。