会社員が利用できる育児支援制度は、フリーランスの方は利用できません!
その代わりに活用できる制度がありますので、今回はフリーランスでも活用できる育児支援制度について解説していきます!
ぜひ参考にしてください!
フリーランスは育休制度を利用できない
フリーランスは会社員と同じように、育児休業制度を利用することができません。
まずは、会社員が利用できて、フリーランスが利用できない育休制度を把握しておきましょう。
下記にフリーランスが利用できない制度を解説していきます。
育児休業給付金
育児休業給付金とは・・・国からの支援金であり、雇用保険法に定められている給付金です。この給付金は、育児休業中の労働者が対象です。
働けない労働者の収入面の不安を解消させ、育児に集中できる環境を作ることができます。
また、国から支給される支援金は非課税かつ社会保険料が免除されます。
出産手当金
出産手当金とは・・・出産のために会社を休んだ場合に支給される手当のことです。会社の健康保険に加入している方が条件を満たせば、手当金を受け取ることが可能です。
出産で会社を休んでいる期間に給料を受け取っていない場合、加入している健康保険から支給してもらえます。
出産手当金の期間は、出産日の42日前から出産日の翌日以降の56日までの間です。
予定日よりも遅れた場合は、その期間も支給の対象になります。
産休・育休制度
産休とは・・・出産や育児をするために仕事を休める制度です。この制度は、出産前(産前休業)と出産後(産後休業)の両方を合わせた期間が対象です。出産予定の女性が休業を請求することで、適用されます。
育休制度とは・・・子どもを育てるために仕事を休める制度です。この制度は女性だけではなく、男性も対象になります。
フリーランスが育休の代わりに利用検討したい制度を紹介
会社員は
- 育児休業給付金
- 出産手当金
- 産休・育休制度
を利用できますが、フリーランスは利用できず、保障面で不安が残るでしょう。
フリーランスの方でも育休の代わりに利用できる制度を下記に紹介していきます!
国民年金保険料の免除(出産前後の4ヶ月間)
国民年金保険料の免除が利用できます。
フリーランスの方が出産した場合、出産前後の4カ月間の国民年金保険料が免除され、金銭的な負担を軽減できます。
仕事ができない状況で収入がない場合、国民年金保険料の免除を受けると、その分を支払わなくて済みます。
免除期間の国民年金に関しては納付した扱いになります。
収入が減っている期間には、国民年金保険料免除制度の利用を検討しましょう!
社会保険の出産育児一時金の利用
社会保険の出産育児一時金も利用可能です。
フリーランスの方が社会保険に加入している場合、出産育児一時金として子ども一人につき42万円が支給されます。
出産育児一時金を受け取る方法としては「直接支払制度」や「受取代理制度」などがあります。
対象者は自らの都合の良い方法を選び、必要な手続きを進めましょう。
妊婦健診費用助成
妊婦健診費用助成も利用できます。
妊婦健診費用助成では、妊婦が病院に通った場合にかかる費用が補助されます。
この制度は各自治体が実施していますが、補助を受けられる回数や金額が異なっていますので、自分の住んでいる地区をチェックしておきましょう!
児童手当
利用できる制度の4つ目は児童手当です。
児童手当とは・・・中学校卒業までの子どもを育てている方に支給されます。支給額は、子どもの年齢によって異なります。
児童手当を受けるためには、住んでいる市区町村に申請書の提出が必要です!
子どもの医療費助成
利用できる制度の5つ目は、子どもの医療費助成です。
子どもの医療費助成とは・・・各自治体が行っている制度です。子どもが病院等で診察を受ける場合、各自治体から医療費が助成されます。
保護者は子どもが医療機関を受診した際にかかった医療費を助成してもらえるため、経済的な負担を減らせます!
助成を受ける際は、病院等の窓口で医療証の提示が必要なので、事前に各自治体で手続きをしましょう!
フリーランスとして出産前後にしておくとよいこと5選
フリーランスの方が、出産を計画的に考えている場合は、下記5つを実践してみると良いでしょう。
① 貯金
育休を取るとなると、その期間は仕事からの収入がなくなってしまいます。
安心して出産し育児に専念できるよう、できる限り貯金をしておくことをおすすめします!
まずは、どの程度貯金しておけばいいかの目安を把握するために、育休中に必要になる金額を前もって計算しておきましょう。
育休を視野に入れて節約する必要があるかもしれません。
また、育休に向けて受注する仕事の量を増やすのも効果的です!
② 自分が活用できる制度を知っておく
妊娠がわかった段階で、自分が活用できる制度を調べて、知っておくようにしましょう。
フリーランスが活用できる制度が何か、正確に理解しておきましょう。
会社員のための制度を、フリーランスの自分も活用できると勘違いしてしまうと、経済的に大変な目に遭う可能性があります。
③ 適切なタイミングで取引先とコミュニケーションを取る
フリーランスと取引先は雇用契約によって結ばれているのではなく、業務委託契約によって結ばれています。
そのため、取引先が「契約を更新しない」「別の人材を探す」と判断しても、それは仕方がないことでしょう。
関係を継続させたいと思う相手であれば、
- どのくらいの期間育休を取りたいか
- その間に業務をどうするか
について、具体的に話し合いましょう。
④ キャリア相談する
出産と育児は、自分のキャリアを見直すよいきっかけになります。
出産により、ライフスタイルが大きく変化するため、仕事に対する価値観や優先順位を再検討する良い機会になります。
今後のフリーランスとしての活動について、改めて考えてみると良いでしょう。
⑤ 子供を保育園に入れることについて考えておく
妊娠したことが分かった段階から、子供を保育園に入れることについて考えておくようにしましょう。
希望どおりに子供を保育園に入れることができるかどうかで、働き方も金銭的負担も変わってきます。
最後に
フリーランスは、会社員の使える育休制度が活用できません。
活用できるものと思って、考えていると大きな誤算になってしまうでしょう。
フリーランスでも活用できる育休制度について、しっかり把握しておくことが重要です。
ぜひ、妊娠期間・育児期間の参考にしてください!
「独学でスキルをつけるのは難しそう…」
「1人で副業フリーランスを始めるのは不安」
中々1歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方には、リモラボがおすすめです!!↓