「損害賠償請求されてしまった!」となる場合は、フリーランスで働く以上、誰にでも起こりうることです。
会社で働いていると、あまり意識したことのないものですが、フリーランスでは自分で対処し、解決する必要があります。
損害賠償と聞くと、どれくらいの金額を請求されるのか、いつまでに支払う必要があるのかなど、不安が大きくなりますよね。
慌てる事態とならないためにも、損害賠償を回避する努力や事前の保険加入が大事です。
この記事では、損害賠償されるケースや回避する方法、おすすめの損害賠償保険について解説します。
損害賠償されるのはどのようなとき?
損害賠償と聞くと、お金を払わなければならず、怖いイメージがありますが、どのような場合に起こるのでしょう。
知らなければ対策も立てられないため、まずは損害賠償請求されるケースについて、学びましょう。
会社の情報を漏洩してしまった
クライアントの会社の機密情報や個人情報が外部に漏れてしまった場合、損害賠償請求が起こる可能性があります。
共有した情報の入っているPCの紛失やメールのご送信、第三者からの攻撃により、情報が漏れてしまいます。
クライアントにとって重要な情報であり、情報漏洩により被害を受ける可能性があるため、情報の取り扱いには注意が必要です。
パスワード設定やウイルス対策は、最低限しておきましょう。
納期が遅れてしまった
納期が遅れ、クライアントに損失を与えてしまうと、損害賠償請求される可能性があります。
スケジュールを過密にして間に合わなかったり、体調不良で思うように仕事が進められなかったり、思いがけず納期が遅れてしまうことはあるでしょう。
たとえ、事故での入院や法事などのやむを得ない事情があったとしても、クラインとには関係ありません。
思わぬトラブルに備えるために、スケジュールは余裕をもって組みましょう。
納品物に問題があった
納品物に問題があったために、クライアントに損失が発生すると、損害賠償請求されるかもしれません。
例えば、入力業務でのミスや作ったサイトにバグが起こると、クライアントの会社では、顧客対応が必要になります。
時間もお金もとられてしまうため、生じた損失を請求されてしまうのです。
ミスがないように、最終チェックを怠らない責任感を大切にしましょう。
損害賠償を回避する方法とは?
損害賠償請求されるケースについて学び、気をつけるべきことが見えてきましたね。
しかし、フリーランスが損害賠償請求を回避するために、最も大事なのは「業務委託契約書」の内容です。
問題が起きた際に、契約書の内容によって、自分にどれだけの非があるかも決まるため、契約時に双方が納得する取り決めをしておきましょう。
業務委託契約書で気をつけるべき点について、解説していきます。
損害賠償が発生するケースを知っておく
損害賠償が起こるケースを知っておけば、何に気をつければ良いかがわかります。
何も知らないと、気をつけようがないため、思わぬトラブルを引き起こす可能性が上がります。
フリーランスの仕事内容や個人の性格によっても、起こしやすいミスは変わってくるため、自分が何に注意が必要か考えることは大事です。
損害賠償の範囲を知っておく
損害賠償にあたる過失とは、どのような過失まで含まれるのか確認しておきましょう。
故意ではないミスも含まれるのか、病気で納期が遅れてしまった場合も含まれるのかにより、損害賠償の起こりやすさも変わります。
決めておかなかなければ、最悪の場合どこまでも自分のミスとして扱われ、立場も弱く
なってしまいます。
損害金額の確認と取り決めをしておく
損害金額はどこまで払うのか、事前に上限を決めておくと、フリーランス側の負担を減らせます。
例えば、入力ミスで顧客からのクレームがあり、売上が落ちてしまった場合、問題が解決するまで払うとなると、終わりが見えません。
決まった期間もないため、いつまでも支払い続けることになってしまいます。
そうなると、他の仕事に支障をきたすことにも繋がりますし、金銭面の負担が大きくなるため、支払額や期間を決めておくと安心です。
自分だけが悪いのか確認しておく
契約書は、締結後に変更することはできないため、自分に不利な内容になっていないか、隅々まで必ず確認してから、契約しましょう。
現実的ではない内容やフリーランス側にとって必要な条件が入っていない場合もあります。
契約書をあまり交わさないクライアントもおり、その場合は不慣れで内容が薄いものになっている可能性もあるため、きちんと確認しましょう。
少ないですが、悪質な契約をさせようとしてくるクライアントもいるため、自分の身は自分で守れるように双方が納得できる内容での契約が重要です。
おすすめの損害賠償保険3選
フリーランスは、会社と違い、何か起きた場合にすべてを自分で対処する必要があります。
損害賠償請求をされると、数千万ものお金を1人で払う事態にもなりかねません。
保険に入っていれば、もしも何か起きた場合に金銭的負担を減らせるうえに、クライアントの信頼が上がり、倒産も避けられます。
保険を選ぶ際は、保証される金額や示談を代わりにしてもらえるサービスがあるのか確認しておきましょう。
では、おすすめの損害賠償保険を紹介します。
フリーランス協会
フリーランス協会は、年会費1万円で損害賠償を負担してもらえます。
支払われる保険金は、補償される内容によりますが、最高1億円であり、損害賠償請求されても安心です。
補償してもらえるだけでなく、トラブルが起きた際の弁護士費用を負担してもらえたり、人間ドッグやスキルアップなどの福利厚生も受けられます。
けがや病気での就業不能となった際の補償も任意加入すれば、受けられます。
フリーランスが安心できる保険内容となっているうえに、年会費1万円で損害賠償と様々なサービスが受けられるお得な保険です。
FREENANCE(フリーナンス)
フリーナンスは、GMOが提供している保険でフリー・レギュラー・プレミアムの3つのプランが用意されています。
フリープランは会費無料ですが、補償金額は最高5,000万円もあり、とりあえず保険に加入しておきたい場合にはおすすめです。
プレミアムプランでも月額980円で、補償金額に加えて業務過誤補償もついてきます。
もしも、損害賠償請求され請求書が届いても、即日入金してもらえるのも安心です。
さらに、就業不能となった際に、所得を補償してもらえる保険も任意で加入できます。
ひと月に欲しい所得額を決めて、保険を払うので、自分の生活に合った金額をもらえるため、就業不能時にお金が足りないなんてことにもなりません。
USEN(ユウセン)
USENは、店舗をもっている個人事業主におすすめの保険です。
店舗が火災や盗難、災害にあった場合に補償され、プランも補償金額に応じて数種類用意されています。
この基本プランに加えて、休業時の補償や賠償責任補償を増やすプランに加入もできるため、自分に合った保険プランを組めます。
まとめ
フリーランスは1人で自由に働けるのが魅力ですが、問題が起きた際も1人で対処しなければならない働き方です。
損害賠償請求されるとなると、精神的にも経済的にも不安が強くなります。
万が一に備えて、あらかじめ損害賠償保険に加入しておくと、もしもの際にも安心です。
損害賠償だけでなく、就業不能時の補償も用意されている保険もあるため、自分に合った保険を選び、加入しておきましょう。
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