会社員であれば税金や保険料の差し引きや手続きなど、すべて会社がしてくれます。
しかし、フリーランスはこれまでやってもらっていた仕事を自分でしなければいけません。
正しくお金を管理しなければ、確定申告で虚偽の申請をしたとみなされたり、作業に時間がとられたり、損をするなど悲しい状況に。
今回はフリーランスがお金を管理するべき理由や管理方法、管理が必要なお金について解説します。
フリーランスはお金の管理が大切な理由
お金の管理は収支をきちんと把握するために大切です。
収支を把握していないと赤字になって生活が苦しくなってしまうことも。
また、確定申告の際に時間がかかって仕事に支障が出たり、正確な申告ができません。
それにより損をしてしまう場合もあるため、まずは管理が大切な理由について知っておきましょう。
収支を把握し目標を決めるため
収支をきちんと把握していないと、自分が赤字か黒字かわからず、気づいたら収入が足りない事態になります。
契約のときに報酬も決めるため、収入はある程度把握しながら仕事できるかもしれません。
しかし、何も考えず、経費や生活費を使っていると思った以上の額になり、収入が不足してしまうことも。
慌てて仕事を増やして収入を伸ばそうとしても、思うように仕事が受注できるとは限りませんし、オーバーワークのリスクもあります。
また、収支がわかるとどれくらい売上が必要かわかるため、目標も立てやすいです。
焦ることにならないよう、常に仕事に関わるお金はわかるように管理しましょう。
楽に正しく確定申告の作業をするため
1年間でかかった経費や売上を確定申告で提出する作業を自分で行う必要があります。
その際にお金の管理が雑だと、不明な部分が多く、困る事態に。
領収書がないことや毎月の収入を計算するなど、細かな作業に多くの時間を取られ、仕事が進まないかもしれません。
また、分からないからと適当に記載して提出すると、虚偽の申告とみなされる可能性もあります。
そのようなことにならないよう、お金の管理はとても重要なのです。
困った事態に備えて貯金をするため
収支が把握できれば、毎月確実に貯金できます。
貯金はプライベートや老後のためだけでなく、入院や病気で働けなくなった場合に必要です。
特にフリーランスは働けないと給料がなくなってしまうため、そのような事態でも生活に困らないように貯金は大切。
体調が悪い中、お金のために働くと治るのが遅くなり、仕事にも影響が出て悪循環になるでしょう。
フリーランスが管理すべきお金とは
具体的にどのようなお金を管理していかなければいけないか知っていますか。
売上に始まり、経費や税金など様々な項目があります。
内容を知って管理しなければ、管理できているとは言えないため、確認しておきましょう。
1.売上
売上は仕事をして相手からもらったお金を合計したもので、ここから経費や税金等を差し引いていくと、残りが生活費になります。
そのため、売上が少ないと赤字になり、生活が苦しくなってしまいます。
1か月でかかる経費や生活費を調べ、どれだけの売り上げが必要なのか、まずは計算しておきましょう。
それが売り上げ目標となり、仕事の単価や量を決めることにもなります。
2.経費
フリーランスの仕事で計上される経費は学習教材費や研修参加費などに加え、家で仕事をしているため、生活費の一部も入ってきます。
例えば、インターネット代や家賃、スマホ代なども経費に含まれます。
プライベートと仕事の兼用で使用しているものは、それぞれの使用割合から金額の一部を経費として計上できる仕組みです。
フリーランス1年目に必要なものを買いそろえたら、翌年からの経費は下がるかもしれません。
3.利益
売上から経費を差し引いたものが利益となり、会計上は「事業所得」と呼ばれます。
利益から保険料や税金を差し引いてようやく手取金となるため、利益の金額で生活しようと考えると足りない事態に。
また、売上が増えても利益が伸びない場合には経費を使いすぎているという目安にもなります。
利益が毎月伸びていくように仕事を管理していくと良いでしょう。
4.保険料・税金
フリーランスは会社員の時のように毎月の給料から保険料や税金が差し引かれないため、自分で確定申告し、納める必要があります。
確定申告後にまとめて納めるため、利益からさらに引かれることに。
確定申告を忘れてしまうと、申告をしていないとみなされ追加の徴税を受けることになってしまうため、注意しましょう。
また、税金は所得から算出されるため、経費をきちんと計上しておかないと損をしてしまう可能性もあります。
そのため、お金の管理は大事なのです。
フリーランスにおすすめのお金の管理方法3選
お金の管理はいつ・何に・いくら使ったのかという情報が重要です。
それがいつでも明確にわかるようにしておくのがお金の管理になります。
口座やクレジットカード、アプリを利用すると、自動で入力されるため管理がしやすいですよ。
それぞれの方法を詳しく解説していきます。
仕事用の口座とクレジットカードをつくる
仕事とプライベートの銀行口座・クレジットカードは、分けて用意しておきましょう。
基本的にはクライアントから振り込みでお金をもらうことになると思います。
そのときにプライベートと同じ口座であると、見返した時にどれが仕事のお金かわからなくなってしまいます。
仕事のお金が不明になると、確定申告の際に正しい申告ができなかったり、申告作業に時間がかかったりしてしまいます。
買い物をした際も、クレジットカードで支払いしておけば経費が明確です。
また、個人情報漏洩の観点からも、仕事とプライベートの口座は分けておくと安心でしょう。
使いやすい帳簿でこまめにつけておく
初めて帳簿をつけるとなると、何から手を付けて、どのようにつけていけば良いかわからないですよね。
帳簿の記載はため込まずにこまめにつけていくようにしましょう。
ノートで付けていくのも良いですが、やり方がわからない時や面倒な時はアプリの利用がおすすめです。
最近は、銀行口座やクレジットカードと連携しているアプリもあり、自動で入力してくれるので手間が省けます。
確定申告も簡単に作れるため、事務作業にかける時間が減りますよ。
経費や売上があった日には帳簿につけるという癖付けをしていきましょう。
領収書は常に整理しておく
領収書は経費の証明のためにとても大切なものであり、紛失すると調査された際に証明ができません。
経費として申告ができなくなると、その分所得が増えて結果、税金も増えてしまうため損をすることに。
ひと月ごとにファイルに入れて整理しておくようにしましょう。
最近は、電子ファイルで保存しておくことが認められるようになりましたが、細かい決まりもあるため、注意が必要です。
まとめ
フリーランスになると経験したことのないお金の管理も仕事に含まれるため、不慣れな作業でミスをしたり、時間がかかったりします。
しかし、間違って管理していると確定申告が正確にできず、税金や保険料をきちんと収められなかったり、損をしたりすることも。
がんばって稼いだ売上が減って損をするなんて避けたいですよね。
そのためにも、アプリや専用口座の準備、こまめな帳簿作業を忘れずに行いましょう。
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